デニソフ大使は、「人民元は世界的な通貨として認められつつある。中国とロシアのみならず、世界的にだ。ロシア企業は人民元建て決済に興味を持っている。こうすれば便利であり、人民元を手にすれば直接的に中国の商品を購入できるからだ。ロシアと中国の米ドルに対する依存を弱めるという角度からも、この現象を分析することができる」と語った。
中国人民大学国際貨幣研究所が発表した「人民元国際化報告書2015」によると、人民元国際化指数は2009年末の0.02%から2014年末の2.47%に上昇し、5年間で120倍以上になった。2015年には人民元国際化の初期目標がほぼ実現され、2年内に世界4位の国際通貨になる見通しだ。
上海交通大学現代金融研究センター長の潘英麗氏は、「人民元国際化により中国企業の海外での資源配置を支援し、一帯一路の沿線諸国の経済成長をより良く促進し、発展の成果を共有できる」と指摘した。
潘氏は、「人民元国際化の最終目標は、発行国を世界的な銀行に変えることで、世界の資金運用により見返りを手にする。中国が主導する通貨システムは、実体経済の発展に有利だ。中国企業および金融機関は海外で資源を配置し、主に現地の経済発展を促進し、経済発展から見返りを手にし、高度成長を共有しなければならない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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