米国がこのほど朝鮮に対する制裁を強化し、国連で朝鮮に圧力をかける人権決議案が採択されたことについて、朝鮮が再び間接的に態度を示した。朝鮮中央通信は19日、朝鮮はすでに米国本土を正確に攻撃する能力を持つと論じた。米国務省の関係者は同日、朝鮮が核兵器を放棄すれば「どんな話し合いにでも応じる」と述べた。
朝鮮中央通信は19日、「朝鮮が先軍の道を選び、力強い自衛目的の核抑止力を持つことは絶対に正当だ。米国の核の脅威は、自衛目的の核抑止力を持つよう朝鮮に強いた。狂気じみたミサイルの脅威は、朝鮮の戦略・戦術ミサイルによる力強い攻撃能力の配備を促した。平壌を火の海にする野望は、米国本土を正確に攻撃する能力を朝鮮に持たせた。米国の朝鮮に対する先制攻撃計画は、昔から実行に移されている。米国は作戦計画5029、作戦計画5030といった朝鮮を対象とするさまざまな戦争計画を制定し、数十年に渡り毎年変わり映えのしない合同演習を実施している。さらに米国は朝鮮を悪の枢軸国と貶め、核兵器による先制攻撃リストに入れるなど、朝鮮に対する敵意を隠そうともしていない」と論じた。
朝鮮中央通信は、「米国は本土と海外軍事基地から韓国に、戦略核攻撃手段を大量に持ち込み、露骨な脅迫と恫喝により地域情勢の緊張を激化させている。これは朝鮮を脅迫するだけではなく、朝鮮を侵略する核戦争を目的としている。朝鮮半島で核戦争の危険を生じさせた元凶は米国であり、核問題を著しく悪化させその解決を妨げている首謀者も米国だ」と報じた。
聯合ニュースは20日、「米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長のクリテンブリンク氏は同日、朝鮮が核兵器の放棄で誠意を見せれば、どんな話し合いにも応じられると述べた。米国務省の高官も同日、オバマ政権は任期内の朝鮮核問題の解決を絶対に諦めないと表明した。米国の最近の動きは、朝鮮の核保有の余地を狭めるための、より広範な制限措置だ。米国は朝鮮の指導者に、核兵器の放棄が唯一の選択肢であることを理解させようとしている」と報じた。
朝鮮のウェブサイトは20日、「米国のケリー国務長官は声明の中で、国連総会が朝鮮の人権無視を非難する決議案を採択したことを歓迎した。ケリーに足と耳と目があるならば、訪朝しその目で人権状況を直接目にするべきだ」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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