日本の安倍晋三首相が慰安婦被害者に、「心からお詫びと反省」を表明した。韓日外相が28日にソウルで開いた慰安婦問題の協議は、意外なほど順調に進んだ。

　1ヶ月以上前にソウルで開かれた中日韓首脳会談において、安倍首相と韓国の朴槿恵大統領は慰安婦問題で合意に達することができず、物別れに終わった。ホスト国の朴大統領が、安倍首相を食事に招待しなかったことも記憶に新しい。

　遼寧社会科学院の呂超研究員は28日、環球時報に対して、「日韓が合意に達したのは、米国が両国の対立を解消しようと力を尽くした結果だ。慰安婦は日韓の表面的な最大の問題だ。米国は米日韓という同盟関係のアジアにおける団結を確保するため、裏で多くの取り組みを進めていたはずだ。しかし安倍夫人は昨日フェイスブックで、靖国神社を参拝したと発表した。日本は情勢を受け、韓国に戦略的な譲歩を行っただけで、侵略戦争を深く反省したわけではない」と述べた。

　中国外交部の報道官は28日、韓日が慰安婦問題で合意に達したことについて、「慰安婦の強制連行は、日本軍国主義が第二次大戦中に、アジアなどの被害国の国民に対して犯した、重大な非人道的な罪だ。中国は一貫して、日本は侵略の歴史を直視・反省し、責任ある態度で関連問題を適切に処理するよう主張している」と述べた。

　中国の元慰安婦による損害賠償請求を担当した康健弁護士は28日、環球時報に対して、「日本政府が韓国の被害者に謝罪し、支援財団を発足し問題を解決するならば、中国の被害者に対してもそうするべきで、差別するべきではない。中国の慰安婦も賠償と謝罪を必要としている。謝罪は態度を示し、賠償は誠意を示す」と述べた。呂氏は、「慰安婦問題は中国やその他のアジア諸国とも関連している。日本は韓国だけではなく、すべてのアジア人に謝罪するべきだ」と話した。

　「中国網日本語版(チャイナネット)」