水爆実験、衛星打ち上げ、開城工業団地の協力の中断、防空ミサイルシステムの配備に向けた協議、部隊と軍艦の派遣――
朝鮮半島の核問題を巡り、表と裏の駆け引きが展開され、カードを切る時を迎えている。関連国はここにきて、自国の手を明かしている。
それでは、関連国は今後どのようなカードを切り、どのような切り札を残しているのだろうか?
【朝鮮:安全のカード】
時期的に見ると、朝鮮の水爆実験と衛星打ち上げは、朝鮮半島情勢を緊張化させた導火線だ。しかし朝鮮は長期的に検討を重ね、手札を真剣に数えた後、この2つの大きな動きに出た。
朝鮮は「安全のカード」を切った。専門家は、朝鮮が核兵器とミサイルの実験を行ったことには、自国の安心感を強めるという重要な目的があったと分析した。
米国は長期的に、朝鮮半島で核の傘をさし、合同演習を繰り返している。これにより朝鮮は長期的に、武力の脅威を受けていると感じ、軍事力を発展させ安心感を強めることを余儀なくされている。
また朝鮮は国際社会で孤立を深め、不安を広げている。これは米国が朝鮮を孤立させる外交政策を講じているためであり、また朝鮮による賢明とはいえない行為によるものでもある。朝鮮の衛星打ち上げには、協議のための駒を増やし、米国に協議の中で譲歩を強いる狙いがある。
しかしこの朝鮮の「安全のカード」は、決して安全ではない。朝鮮は米国と韓国の切り札を侮っており、中露と朝鮮の関係にも悪影響を及ぼした。
朝鮮は米韓の強硬な反応、起こりうる制裁にまったく備えをしていない。専門家は、朝鮮は輿論戦や高圧的な訓練・武器実験など、真っ向から対立する姿勢を維持する可能性があるが、短期間内に大きな動きを見せることはなく、海外の動向を観察し機会を探ると判断した。当然ながら朝鮮の今後の動きを予測するのは容易なことではない。朝鮮は往々にして、不意をつくからだ。
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