
中国は先ごろ、空母艦載機の初の離着艦に成功した。一方、メンテナンス中の事故により、米国のベイエリアに残る空母はわずか1隻となった。これらは、海軍力のバランスがひっそり変化していることを示す。
続く南中国海の緊迫状態、未だ存在する中東における衝突リスク、軍事資源を必要とするテロ・海賊対策活動などは、西側の海軍、中でも米海軍に更に高い要求をぶつけている。
米軍は長年にわたって支出削減の問題に直面していると同時に、欧州の盟友から支援を得るのも難しく、苦しい選択に迫られている。
米海軍大学のニコラス・グボスデフ教授は、「これらの出来事自体は大きなことでも恐ろしいことでもないが、それ以上に大きな兆候を暗示している。米国はこのような現実に順応せざるを得なくなるということだ。つまり、米国は至る所で発揮する軍事力を維持することはできない。実力が伴わないことはよくあり、このような不足は他の国が補うことになる」と話した。
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