◆格下げによる投資家離れ
パナソニックは近年赤字に陥っており、財務状況が悪化を続けているため、世界大手格付け会社は2012年末に同社の格付けを修正した。フィッチ・レーティングスは同社の格付けを「BBB-」から二段階引き下げ「BB」とし、見通しを「ネガティブ」とした。スタンダード・アンド・プアーズは同社の格付けを、下から2番目の「BBB」とした。ムーディーズは同社の格付けを「A2」から二段階引き下げ「Baa1」とした。その理由は、収益の先行き不透明感と高負債水準だ。日経新聞は、同社がこれまでムーディーズから、これほど低い評価を受けたことはないと伝えた。
格下げの中で発行された社債は投資家から冷遇される。投資リスクを回避するため、投資家は信用格付けの高い社債に資金を投じている。
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