曹操はこの詩の中で、とても人情味を持ってアピールしています。あなたたちが迷っているのがよく分かる。それをとがめるつもりがないと。なかなかうまいですね。絶対、うちに来て、来なさいと言わないところが心の広さを伝えて、グッときちゃうかもしれませんね。そもそも詩という形を通じて、人材を募集する意欲を伝えるというのが、知識者に、非常に共感を呼びやすいですね。いいテクニックだなあと思います。
そして、詩の最後に、周公の物語で、自分の人材を求める心境を示しています。周公は周公旦のことです。古代の聖人です。周の文王の子で、武王の弟になります。武王の子である成王を補佐して、人材の発掘に努め、制度、礼楽を定めて、周王朝の基礎を固めました。彼は、人材の登用を重視して、高い位に在るにも拘わらず、一回の食事を三度中断してまでして来客に面会したと伝わっています。
「山はその高さを厭わない、海もその深さを厭わない」と歌っているように、この私の事業は今後もどんどん拡大していきたい。だから、いっぱい人材を欲しい。私も周公と同じような謙虚な姿勢で、皆さんと接していくので、私の元へ来てねと強調していますね。
曹操の詩はこのように、意味がとても率直で、ストレートなもので、なんだか人の心に伝わると思います。諸葛孔明を迎えるために、劉備が3回、孔明の家に足を運んだこと三顧の礼が、とても有名ですが、曹操も負けていませんね。(文章:ZHL)「中国国際放送局」