朝鮮が2月12日に実施した3回目の核実験は世界を敵に回したと言え、「世界は朝鮮にどのような制裁を実施し、朝鮮はどのような反応を示すか」という難易度の高い外交問題が世間で話題になっている。韓国では核武装論が高まり、日本でも多くの人が軍事面で機先を制することを議論している。韓国の聯合通信社は15日、朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射する可能性があると報じた。またロイター通信は同日夜、「独占情報」として、朝鮮が今年4回目、さらには5回目の核実験を行う可能性があると中国に通達したと伝えた。
朝鮮の今回の実験は核兵器の小型化、戦闘力形成に向けた肝心な一歩と見られている。朝鮮は今回の実験を「完璧」と発表したが、国際社会では批判の声が飛び交い、国際連合安全保障理事会の15の理事国は実験の数時間後すぐに非難し、朝鮮に対する制裁案の用意に取り掛かった。中国の出方に特に大きな注目が集まっている。北東アジアの多くの国で指導者が替わり、米国とロシアも権力交替を行い、多国と関係を改善する転機を迎えた朝鮮がこの時期に実験を実施することが疑問視されている。韓国メディアは、朝鮮はチャンスを蹴り飛ばしたと論じた。
日本の時事通信は15日、ケリー米国務長官は14日に国連の潘基文事務総長と会談し、朝鮮が強行した核実験を受け、国連安保理での迅速な制裁決議を目指すことで一致したと伝えた。安倍晋三首相は15日、朝鮮への制裁を率先して実施する方針を国会で表明し、その後の行動は朝鮮の態度と国際社会の動向を見て決めるとした。その前日、安倍首相はオバマ氏と電話で協議し、朝鮮に対する金融制裁の協力強化を要請した。オバマ氏は米国が日本に「核の傘」を提供することを承諾したという。韓国「朝鮮日報」は、朝鮮にとって重要なのは原油、食糧、金融であり、原油と食糧の提供を断てば効果てきめんだと伝えた。韓国「中央日報」は14日、中国は中朝の羅先特別市での一部の提携事業を停止するなど、朝鮮に対して初めて単独で制裁を発動する可能性があるとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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