▽胸襟開き会談を
中国は9月3日、「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」の記念式典と軍事パレードを盛大に開催した。安倍首相は参加を見送ったが、習主席と韓国の朴槿恵大統領は式典前日の会談で、10月末にも日中韓首脳会談を開催する方針で一致し、日本の菅義偉官房長官も前向きな考えを示した。これは3国の和解への動きとして高く評価できる。ただ、日本など国際社会には、軍事パレードについて、中国の「力の誇示」とみる懸念の声もあった。一方、習主席はレセプションの重要演説で「侵略の否定は歴史をもてあそぶものであり、人類の良識への侮辱だ」と強調した。これは安倍首相を暗に批判した発言と日本では受け取られ、菅長官は「中国側には(式典が)反日的ではなく、日中間の和解を含むものにしてほしいと伝えていたが、そのような要素が見られず非常に残念だ」と述べた。日中首脳が歴史認識などの問題でなお対立していることがあらためて浮き彫りになった。
8月15日の日本の終戦記念日、9月3日の中国の抗日戦争勝利記念日。戦後70年の重要行事が終わった後、日中首脳は早期に会談し、両国関係について、胸襟を開いて、じっくりと話し合うべきである。日中両国はともに平和主義を掲げながら、相手国の平和主義に疑いを抱いている。日本側は、中国の「力による現状変更」を警戒し、中国側には、日本の「右傾化と軍国主義復活」への懸念がある。
両首脳は率直に質問、釈明して、それぞれの疑念を晴らす努力をしてほしい。そうしてこそ、日中両国の「真の和解」への道が開け、両国と両国民の利益となる「白い未来」に近づくことができると思う。(了)
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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