■日本社会は不信感に溢れている
日本社会の「不信感」はあちこちに見られる。例えばアルバイトの時、コンビにしろ大学院にしろ、一般に半年後、時には1年後の仕事の計画を記入しなければならない。今、半年後のある日に8時間働くことを決めるなんて、ばかばかしいとは思わないだろうか。日本人は計画性が特別に強いのだろうか。実際にはそうではない。計画が変化に追いつかず、後になっていい加減に終わらせることが多く、計画通りにいく場合は多くない。日本人の行動の原則は、まず決め、その後でダメなら調整するというものだ。
日本で予約(航空券や会議室、自動車教習場など)する場合、半月前に訊ねると全く空きがないのに、2日前に訊ねると空きがあるということがある。中国人にとってはおかしく感じるが、日本人はこれが規則だと考えており、「暗黙の了解」としている。こうしたゲームのルールの中で成長した人間はこうしたルールがおかしいとは感じないだろう。どんな社会でも、反抗する者は永遠の少数派なのだ。
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